第2回社会言語科学会シンポジウム

日時

2020年9月20日(日)13:30-17:45

開催方法

オンライン開催(バーチャルOBIRIN講堂)

協賛

言語系学会連合

参加費用

無料

テーマ

「多声を聴く,他者と生きる—言語から人と経験世界の多様性を問い直す—」

企画責任者

高田 明(京都大学)

趣旨説明

 20世紀初頭,ボアズやサピアが構想した言語学は,世紀を通じて人と経験世界の多様な有り様に目を開いてきた.その基点にあった言語相対性の視点は,文化相対主義の思想をもたらし,今日では人文社会系諸科学に通底する考え方にもなった.しかし近年,そのような研究がもっていた意義が忘却されたかのように,見渡せば,孤立主義や保護主義,ヘイトスピーチからいじめの問題に至るまで,排除の図式は生活のあらゆる場に蔓延るような時代となっている.そうした現代社会にあって,聴こえてくる多様な声,フィールドで見聞きし,出会った人や出来事を,どのように引き受け,付き合ってゆくのか.そうした姿勢が,社会と言語の学知を担う私たちに,今改めて問われているように思われる.本シンポジウムでは,人と言語が織りなす多様な世界を詳らかにしてきた研究者を招き,そうした事例から得られる知見が,他者と生きる今日の私たちの在り方にどのような示唆をもたらしうるのかについて考えを深める.

話題提供者(登壇順)

榎本剛士(大阪大学)「記号の様態と(コン)テクスト化のポリティクス-日本の中学校英語授業に見る,その不確定性-」
中野隆基(明星大学)「「多声的」な翻訳という営為-ボリビアの異文化間・文化内・複言語教育 (EIIP) におけるベシロ語授業を事例に-」
武黒麻紀子(早稲田大学)「ユーモアにみられる文化の即興パフォーマンス-石垣島のアンガマ問答を例に-」
高田 明(京都大学)「日本における言語社会化と「責任」の文化的形成-養育者-子ども間相互行為における物語り実践の分析から-」

指定討論者

名和克郎(東京大学)