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シンポジウム 企画委員会

第3回スチューデント・ワークショップ(2022年9月3日)

日時:2022年9月3日(土)10:00-12:00
開催方法:オンライン
参加費用:無料
参加方法:こちらをご覧ください.

第1室 「「親密さ」を問い直す -5つのディスコース分析から-」

会場:Room A
責任者 酒井晴香(筑波大学大学院)
司会者 青山俊之(筑波大学大学院)
発表者 狩野裕子(筑波大学大学院)
    酒井晴香(筑波大学大学院)
    儲叶明(儲葉明)(筑波大学大学院)
    楊留(筑波大学大学院)
    青山俊之(筑波大学大学院)

見知らぬ者同士,サービス提供者と消費者,学生と教師,友人知人家族といった対人関係,神や物語といった「想像物」への没入など,人々が紡ぐ「親密さ」の様相は果てがない.本ワークショップでは,現代社会において人々が織りなす「親密さ」の創造・交渉過程のダイナミクスに着目し,そこで垣間見える「親密さ」の複雑性を分析する.発表では,5つのディスコース分析事例-信の語りにおける「神」との近さ,オンライン日本語教室の相互行為における生徒らの「学び」,中国語オンラインチャット上の一見攻撃的な友人間のやりとり,スマホゲームのキャラ声優によるラジオ番組とユーザーとのやりとり,オンラインゲームのYouTube動画実況とコメントで生じる「いじり」-から,そこで展開する関係的距離感や視点推移のズレ・ネジレの複雑な様相を考察する.これらの事例を通し,人々が紡ぐ「親密さ」の経験的かつ社会文化的意味の多層性を問い直したい.

第2室 「教室談話における笑いと相互行為:教室内における不均衡に注目して」

会場:Room B
責任者 岡田茉弓(大阪大学大学院)
司会者 セメノワ アナスタシア(大阪大学大学院)
発表者 張応謙(大阪大学大学院)
    柳善美(大阪大学大学院)
    呂倬菡(大阪大学大学院)
    蔡苗苗(大阪大学大学院)
    王瀅鴿(大阪大学大学院)
    周氷竹(大阪大学大学院)
    岡田茉弓(大阪大学大学院)

本研究は,教室談話において,発話者や行為者の権威性がコミュニケーションにどのように関与するのかを,笑いを手掛かりに,談話分析の手法で明らかにする.本研究の特徴として,参与者の文化的背景が多様であることが挙げられる.文化的背景が多様な人々が参与者となる教室談話の様相を明らかにすることにより,今後ますます増加が見込まれる外国人留学生に対する大学院教育の円滑な実践に関する有用な知見を提供することを最終的な目標とする.具体的には,①教室における教員と学生が笑いなどの相互行為を通じていかに期待に呼応・逸脱しているかを明らにし,教室における(不)均衡なコミュニケーションの一端を究明する研究,②学生によるユーモアと笑いに注目し,権力交渉,及び不均衡の一時的に緩和・解消する様相を考察し,笑いとユーモアがゼミにおける意見表明と理解促進へ貢献することを明らかにした研究,③教員の行動に起因した韓国人学生の笑いの様相をマルチモーダルの点から明らかにした研究,以上3本の研究発表を行う.