第28回社会言語科学会研究大会プログラム

Program of the 28th Biannual Meeting of the Japanese Association of Sociolinguistic Sciences


同プログラムのタイトル,発表者情報は,ご投稿頂いた論文原稿に記載の情報にそっております。
このプログラムが最終版となりますので,お気づきの点がございましたら至急研究大会ヘルプデスクまでご連絡下さい。

シンポジウムのコメンテーター氏名に誤りがありましたので,訂正しました(2011.8.22)

●プログラム

第1日目 9月17日(土)
9:30- 受付開始〔21号館1階〕
10:00- 開会
10:00-12:15 研究発表(口頭発表)〔21号館〕
  セッション1〔21号館202〕
  セッション2〔21号館301〕
  セッション3〔21号館302〕
12:15-13:15 昼休み(理事会)
13:30-14:45 研究発表(ポスター発表1)〔21号館4階談話ロビー・廊下〕
14:45-16:00 研究発表(ポスター発表2)〔21号館4階談話ロビー・廊下〕
16:15-16:30 開催校ご挨拶〔顕真館講堂〕
16:30-17:50 招待講演〔顕真館講堂〕
  話者の絶えた樺太アイヌ語 -その終焉と再生の可能性
  講演者:村崎 恭子(元横浜国立大学教授)
  司 会:野山 広(国立国語研究所)
17:50-18:10 名誉会員推戴式〔顕真館講堂〕
  名誉会員:Neustupny J.V.(豪州・モナシュ大学名誉教授)
  司 会:野山 広(国立国語研究所)
18:10-18:25 大会発表賞受賞者発表〔顕真館講堂〕
18:45- 懇親会〔3号館地下食堂〕
   
第2日目 9月18日(日)
9:30- 受付開始〔21号館1階〕
10:00-12:15 研究発表(口頭発表)〔21号館〕
  セッション4〔21号館202〕
  セッション5〔21号館301〕
  セッション6〔21号館302〕
12:15-13:15 昼休み(各委員会)
13:20-13:50 総会〔顕真館講堂〕
14:00-17:00 シンポジウム〔顕真館講堂〕

ウェルフェア・リングイスティクスの可能性について考える
-調査における研究者と当該コミュニティとの関係性という観点から-


発表者(パネリスト)
  社会調査型の言語生活研究を支えるもの
  朝日 祥之(国立国語研究所)

  言語的少数者としての「ろう」から学ぶ
  阿部 敬信(別府大学短期大学部)

  施設介護とコミュニケーション:現場の声に耳を傾ける
  バックハウス, P(早稲田大学)

指定討論者(ディスカッサント)
  指定討論者の観点:「少数言語調査の経験から」
  木村 護郎クリストフ(上智大学)

コメンテーター
  森本 豊富(早稲田大学)
  佐々木 倫子(桜美林大学)

司会・コーディネーター
  平高 史也(慶応義塾大学)

企画:研究大会委員会

企画責任者:野山 広
   
●研究発表(口頭発表)
第1日目 9月17日(土)
セッション1 10:00-12:15 〔21号館202教室〕
  司会:竹口 智之(関西学院大学)
10:00-10:30 「誘い」談話における構造分析
―中日の言語行動の比較を中心に―

黄 明淑(お茶の水女子大学)
10:35-11:05 中日接触場面の討論における意見表明の仕方
―学習者と日本語母語話者のモダリティ使用の観点から―

楊 虹(鹿児島県立短期大学),倉田 芳弥 (国際交流基金)
11:10-11:40 パーソナル・テリトリーに関わる発話に関する日韓対照研究
―表現方法の分析を通して―

許 明子,関崎 博紀(以上,筑波大学)
11:45-12:15 接触場面での日本語非母語話者の話しぶりに対する母語話者の評価
―印象形成の要因を探る量的調査―

野原 ゆかり(国立国語研究所)
セッション2 10:00-12:15 〔21号館301教室〕
  司会:多々良 直弘(桜美林大学)
10:00-10:30 日本人英語学習者が用いるコロケーション容認度と発話理解
―国際英語の観点から―

花元 宏城(関西大学/東京電機大学)
10:35-11:05 日本語母語話者の英語会話における不同意
―発話の構成要素と談話構造に焦点をあてて―

山本 綾(豊橋技術科学大学)
11:10-11:40 「雑談」における「不同意コミュニケーション」
―日本語母語話者同士による談話資料の分析から―

金 桂英(早稲田大学)
11:45-12:15 From "Exotic Extra-European Other" to a "Global Concept for Languages"?
Examining East Asian languages in European language policies

LÄNSISALMI, Riikka(Leiden University)
セッション3 10:00-12:15 〔21号館302教室〕
  司会:岩田 一成(広島市立大学)
10:00-10:30 発話理解における責任主体の日韓比較
―職場での依頼の場面から―

尹 秀美(金沢大学)
10:35-11:05 質問-応答連鎖とジェスチャーの同期
城 綾実(日本学術振興会/滋賀県立大学),細馬 宏通(滋賀県立大学)
11:10-11:40 否定疑問文を使用した評価への抵抗:文法と連鎖位置の接点
杉浦 秀行(茨城大学/オークランド大学)
11:45-12:15 日韓両言語における「あいづち」と「フィラー」の機能分析
-「はい」と「네(Ne)」をめぐって-

崔 維卿(九州大学)
   
第2日目 9月18日(日)
セッション4 10:00-12:15 〔21号館202教室〕
  司会:小西 いずみ(広島大学)
10:00-10:30 多国籍企業CEO の語りにみられる概念メタファーの特性について
濱崎 佳子(同志社大学)
10:35-11:05 日本人女性の出産体験談vs.育児体験談:
ナラティブの性質による意味構築プロセスの違いについて

秦 かおり(立教大学),岡本 多香子(日本女子大学)
11:10-11:40 日本語会話における聞き手行動
―対話相手に応じた使い分け―

植野 貴志子(日本女子大学)
11:45-12:15 新村出自筆「東西語法境界線概略」の成立再考
―新村出と大槻文彦による3枚の図をもとに―

竹田 晃子(国立国語研究所)
   
セッション5 10:00-12:15 〔21号館301教室〕
  司会:森 篤嗣(帝塚山大学)
10:00-10:30 中国・中学校国語科における記叙文の概念と特徴
前川 孝子(早稲田大学)
10:35-11:05 名詞の反復的使用と文章の性質の違いとの関係性について
―Type/Token Ratioを通した分析―

鯨井 綾希(東北大学)
11:10-11:40 公的文書の「やさしい日本語」への書き換え時における明示的意識
―大学生と日本語教師へのアンケートをもとに―

増田 麻美子(一橋大学)
11:45-12:15 類義語としてカタカナ語、和語、漢語の意味相違の考察
―中・上級レベルの学習者向け―

陳 暁静(立命館大学)
   
セッション6 10:00-12:15 〔21号館302教室〕
  司会:松尾 慎(東京女子大学)
10:00-10:30 「助言」の談話構造に関する日中対照研究
―文化的要因と人間関係の認知という観点から―

元 春英(名古屋大学)
10:35-11:05 初対面接触場面会話のダウンシフトによるスピーチレベルの調整について
―ポライトネス理論の観点から―

嶋原 耕一(無所属)
11:10-11:40 ハワイ語学習者のアイデンティティ:インタビューでの語りを通じて
吉田 裕美(早稲田大学)
11:45-12:15 第二言語学習教室における「教育」のためのアイデンティティー使用:
「先生」,「学生」,「老人」,「若者」の一般化と尺度化

岡田 悠佑(立命館大学)
   
●ポスター発表  
9月17日(土)〔21号館4階談話ロビー・廊下〕
  セッション1 13:30-14:45
司会:阿部 新(名古屋外国語大学)
  セッション2 14:45-16:00
司会:中野 敦(国際文化フォーラム)
P-01 外国につながる子どものための,バイリンガンル指導者養成プログラムの開発
―そのシステム化に向けて―

崔 英善(慶應義塾大学)
P-19 話し言葉コーパスにおける倒置表現について:
形態論的特徴と社会言語学的属性の影響

郭 潔,伝 康晴(以上,千葉大学)
P-02 「持続可能な日本語教師」とはどのような教師かを考える教室の試み
―言語生態学に基づく教師養成の展開―

鈴木 寿子(お茶の水女子大学),平野 美恵子(淑徳大学),張 瑜珊, 劉 娜(以上,お茶の水女子大学),房 賢嬉(山村学園短期大学)
P-20 独話における共有基盤の構築方略としての語尾上げ音調
久保田 ひろい(千葉大学/日本学術振興会)
P-03 結婚移住女性の言語的特徴と日本語教育支援の在り方に関する一考察
-散在地域における4年間の縦断調査結果を事例として-

野山 広(国立国語研究所),嶋田 和子(イーストウエスト日本語学校), 山辺 真理子(立教大学),今村 圭介(首都大学東京)
P-21 頭子音に[h][p][b]を持つ日本語のオノマトペの特徴
伊東 真美(新潟産業大学)
P-04 特別支援学校の重複障害学級における複数教師と児童のインタラクション
―教師達の支援方略の概念化をめざしたマルティモーダルな記述・分析―

高野 美由紀,有働 眞理子(以上,兵庫教育大学)
P-22 言語的手段による新しいアドレス手段の記述
中島 研,榎本 美香,飯田 仁(以上,東京工科大学)
P-05 科学的なテクストの文末テンス・アスペクトについて
―事実・分析を示す「る」と現在に関係する「ている」―

江田 すみれ(日本女子大学)
P-23 自己の語りの再帰性と遂行性:インタビュー事例のメタ語用論的分析
瀬端 睦(立教大学)
P-06 会話における停滞にみられる独り言発話
柿内 良太(大阪大学)
P-24 中断された語りはどのように再開されるか
―会話における語りの「継続」と「回帰」―

安井 永子(名古屋大学)
P-07 接触場面における日本語学習者によるコミュニケーション・ストラテジーの使用効果について
―ストラテジーの連続使用のパターンからの一考察―

方 穎琳(お茶の水女子大学)
P-25 行為連鎖の進行性を促進する体言止め
―共有知識を利用し行為連鎖が向かっている地点へ進行することを提案する手続き―

杜 長俊(筑波大学)
P-08 非日本語母語話者のポライトネス・ストラテジーの変化
―談話完成テストから―

古田 朋子,堀江 薫(以上,名古屋大学)
P-26 日本語のTCU冒頭要素の順序性
伊藤 翼斗(大阪大学)
P-09 日本と中国のコミュニケーションスタイルの相違について
―社会的・文化的背景を反映するものとして

橋本 永貢子,三井 栄,魯 貝(以上,岐阜大学)
P-27 ミーティング場面における「新たな切り口」の導入:
周辺的参加者による貢献に着目して

平本 毅(京都大学),高梨 克也(科学技術振興機構/京都大学)
P-10 中国人の日本語学習者に見られる日中同形語の誤用について
―品詞の誤用を中心に―

王 燦娟(九州大学)
P-28 連結詞的知覚動詞構文とその談話機能についての一考察:
BNCの会話データを用いた記述的研究

中村 文紀(慶應義塾大学)
P-11 韓国人観光ガイドの日本語案内の分析
―スピーチレベルを中心に―

李 奎台(無所属)
P-29 修辞ユニット分析を用いたQ&Aサイトの質問と回答における修辞機能の展開の検討
田中 弥生(神奈川大学)
P-12 断りにおける代案と条件提示について
―日本人女子学生とインドネシア人女子学生の比較―

吉田 好美(お茶の水女子大学)
P-30 多人数接触場面における参加の組織化
―隣接ペアによる行為スペースに着目して―

藤浦 五月(大阪国際大学)
P-13 「褒め」とその返答の連鎖に見る「共-成員性」の可視化
―出会いの初期における留学生と日本人学生の会話データをもとに―

今田 恵美(大阪大学)
P-31 英語を母語とする日本語学習者の中間言語的スタイル切り換え
―文末形式の運用に着目して―

今村 圭介(首都大学東京)
P-14 Synonymy Blockingはいつどのようにして起きるのか:
-er名詞とその類義語の競合について

浜田 啓志(慶應義塾大学)
P-32 母娘の会話:友人間の会話との比較研究
向山 絵梨果(慶應義塾大学)
P-15 労い言葉に見る変化の要因
―敬意逓減の法則と時代性―

倉持 益子(中央学院大学)
P-33 会話分析
―女性接客者と男性客の場合―

中田 梓音(総合研究大学院大学)
P-16 日韓大学生の対人意識
―友人関係において言語行動を決定する要因は何か―

横山 由香(東北大学)
P-34 討論における男女間のスピーチアクトの違い
吉田 亜美(大阪大学)
P-17 外来語の与えるイメージに基づく分類
―日本人・トルコ人大学生を対象に―

TOKSOZ, Levent(広島大学)
P-35 談話連鎖から見る「ちょっと」の多義性とカテゴリー化
鹿嶋 恵(熊本大学)
P-18 授業後の会話における学生同士の情報共有
―情報提供と「伝聞」の関わり―

田中 真衣(大阪大学)