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学会概要

会長ご挨拶

橋元良明

 創設以来、8人目の会長就任を仰せつかりました橋元です。

 創設期からの会員の方はよくご存じの通り、本学会は初代会長の徳川宗賢先生が主催されていた「社会言語学研究会」をベースとして設立されました。設立時には、学会の名称を「社会言語学会」とする案もありました。これに最も強硬に反対されたのが徳川先生で、狭い意味での「社会言語学」の学会にしたくはない、ということで「社会言語科学会」に落ち着きました。言語学研究者だけではなく、言語を研究対象として扱う、文理にまたがった様々な領域の研究者が集い研鑽する場を作る、というのが徳川先生の強いご意志でした。

 立ち上げ時の会員は約350名でしたが、現在は1200名を超えるまでに膨らみました。その規模は、文系の学会としてけっして小さなものではありません。ただ、会員数の増加に見合うように学際性が十分実現されているかと言えば、まだまだ不十分な気がいたします。

 大会時のシンポジウムや学会誌の特集などで、心理学や社会学、情報科学など、周辺領域の先生方にも積極的にコミットしてもらうなどして、さらにトランスディシプリナリーな学会になるよう,会員の皆様方といっしょに尽くしていきたいと思います。

 また、この学会の特徴として、外国人留学生の学生会員がかなり多いということがあげられます。そのうちの多くが母国に帰って教壇に立つことになろうかと思いますが、できれば引き続き学会員にとどまっていただき、さらに周囲の研究者にも入会を勧めていただくようなことになれば国際性もさらに豊かになるかと考えます。その条件として、会員であり続けることにメリットを強く感じるほどの魅力を学会が備えていることが必要です。そのためにも大会と学会誌を一層中身の濃いものにし、海外への発信も積極化する努力を積み重ねたいと思います。

 現状でも若い研究者、あるいは研究者の卵としての学生会員の学会誌投稿や大会発表は十分活発ですが、若い人が中心となって企画するワークショップのたぐいがやや少ないのではという気がしております。そうした機会を増やし、彼らがそれを一つのきっかけとして大きく羽ばたく手助けをするのもこの学会の今後の課題かと考えます。

 設立されたのはつい昨日のように思っていましたが、2018年には創設20周年を迎えます。さらに活動の活発な学会になるよう、会員の皆様とともにがんばっていきたいと存じます。

2015年4月