第2回スチューデント・ワークショップ

日時:
2021年9月11日(土)10:00-12:00
開催方法:
オンライン開催(バーチャルOBIRIN講堂)
参加費用:
無料

第1室 「「置きことば」のコミュニケーション」

会場:
Room A
責任者
酒井晴香(筑波大学大学院)
司会者
井出里咲子(筑波大学)
発表者
狩野裕子(筑波大学大学院)
酒井晴香(筑波大学大学院)
竹本理美(筑波大学大学院)
比内晃介(筑波大学大学院)
荒井愛理(筑波大学大学院)
儲叶明(筑波大学大学院)

現代社会において私たちは,誰かと顔を合わせて会話をしていない間も,文字やイメージなどの視覚的なメッセージに取り囲まれている.現実空間・ヴァーチャル空間に見られる視覚的なメッセージは,ある特定の場所に置かれることで,①時間を越えてその場に残され,②不特定多数の目に入り,③受け手に何らかの働きかけを行うという性質を持つことから「置きことば」と呼ぶことができる.発表では貼り紙,広告,ネット記事,YouTube動画のコメント欄,WeChatのグループトークという5つの具体的な事例について,上記①②③の性質に着目した記述と分析を行うことで,「置きことば」の共通性と多様性を描き出し,その全体像を浮かび上がらせる.

第2室 「オンライン授業の笑いとコミュニケーション:装置と行為の相互関与について」

会場:
Room B
責任者
児島麦穂(大阪大学大学院)
司会者
木場安莉沙(名古屋文理大学)
発表者
児島麦穂(大阪大学大学院)
張応謙(大阪大学大学院)
セメノワ・アナスタシア(大阪大学大学院)
周氷竹(大阪大学大学院)
岡田茉弓(大阪大学大学院)

本研究は,Zoomを使用したオンライン授業において,笑いをはじめとするコミュニケーション行為や,Zoom上の機能を使用した相互行為の様相を談話分析の手法で明らかにする.2019年度のワークショップでは対面授業を対象に,ラポールを構築し相互行為を円滑にする機能を持つ笑いに注目し分析を行った.本年度の発表でも笑いの談話機能に着目しつつ,対面授業との比較を行う.
また,分析者たちが参加する博士後期課程の授業の録画データを分析対象として使用する当事者研究を行うことにより,自分たちが日常的に経験しているオンライン授業を内側から分析し,オンラインでの相互行為の特徴を詳細に捉えることを試みる.
授業内で発生した笑いには,参与者らの背景知識や立場の違いが表出するものや,オンライン上での相互行為ならではの特徴を持つものなどが観察された.このような要素を分析することにより,教育機関や教員にオンライン授業に際しての検討事項を提案し,オンライン授業の特性に関する理解を深め円滑なコミュニケーションを遂行するための示唆を行う.