第23回大会〔設立10周年記念大会〕 (東京外国語大学 2009年3月)

社会言語科学会の第23回大会は,以下の予定で行われます.
本大会は,学会設立10周年を記念して,1日目に記念シンポジウム2件を行います.また,ポスター発表会場では,「ポスターでみるJASSの10年」を展示するとともに,「徳川先生コーナー」を設けます.

皆様のご来場をお待ちしています.

日時 :2009年3月28日(土)・29日(日)
場所 :東京外国語大学 府中キャンパス
〒184-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
交通 :西武多摩川線多磨駅から徒歩約5分
京王線飛田給駅から京王バスで東京外国語大学前下車,徒歩0分(バス所要時間 約10分)

事前参加申込み

  • 事前申込みはこちら
  • 当日より,大会参加費(発表論文集1冊を含む),懇親会費がお得になっております.
  • 事前参加申込み,事前振込共に2009年3月13日(金)が締切となっております.

懇親会参加のお誘い

  • 楽しく有意義な会にしたいと考えております.みなさまのご参加をお待ちしております.

2冊以上の発表論文集をご注文の方へ

  • 大会に参加される方(事前参加申込み,当日参加申込みの方)
    参加費に発表論文集1冊が含まれておりますが,さらに発表論文集をご購入いただくことができます.
  • 大会時 追加論文集購入: 1,000円/1冊
  • 大会終了後
    発表論文集は,大会終了後は,余部がある場合にのみ販売いたします.大会後~1年間: 2,000円/1冊(送料別)
    1年後~: 500円/1冊(送料別)

事前参加申込み

参加費に発表論文集1冊が含まれております.

一般参加者

 大会参加費懇親会
会員3,000円5,000円
非会員5,000円5,000円

学生参加者

 大会参加費懇親会
会員3,000円2,000円
非会員4,000円2,000円

日参加申込み

参加費に発表論文集1冊が含まれております.

一般参加者

 大会参加費懇親会
会員4,000円6,000円
非会員5,000円6,000円

学生参加者

 大会参加費懇親会
会員4,000円3,000円
非会員4,000円3,000円

プログラム

1日目 3月28日(土)

10:00-12:0010周年記念シンポジウム1 〔研究講義棟1F 101教室(マルチメディアホール)〕
題目:配慮言語行動研究の新地平 -歴史的・社会的・コミュニケーション的なアプローチの連携から見えるもの-
司会:野田 尚史(大阪府立大学)
歴史的なアプローチから見た配慮言語行動研究
高山 善行(福井大学)
社会的なアプローチから見た配慮言語行動研究
西尾 純二(大阪府立大学)
談話的なアプローチから見た配慮言語行動研究
日高 水穂(秋田大学)
メディア的なアプローチから見た配慮言語行動研究
三宅 和子(東洋大学)
【ディスカッサント】
井出 祥子(日本女子大学名誉教授) 大坊 郁夫(大阪大学) ポリー・ザトラウスキー(ミネソタ大学)
12:15-13:15理事会
13:30-16:0010周年記念企画「ポスターでみるJASSの10年」 〔研究講義棟1F ガレリア(ロビー)〕
13:30-14:45ポスター発表1 〔研究講義棟1F ガレリア(ロビー)〕
14:45-16:00ポスター発表2 〔研究講義棟1F ガレリア(ロビー)〕
16:10-18:1010周年記念シンポジウム2 〔研究講義棟1F 101教室(マルチメディアホール)〕
題目:アジア圏の社会言語科学 -アジア的視座が切り拓く待遇言語行動研究の展望-
司会:生越 直樹(東京大学)
日本語敬語の変化とアジアの敬語
井上 史雄(明海大学)
中国語敬語表現の歴史と現状
彭 国躍(神奈川大学)
韓国における敬語運用と変化の動向 - 圧尊法と呼称表現を中心に-
姜 錫祐(韓国Catholic大学校)
トルコ語と日本語における待遇表現の実体
AyseNur Tekmen (アンカラ大学・国立国語研究所)
18:30-懇親会 〔大学会館1階食堂ミール〕

2日目 3月29日(日)

10:00-11:55口頭発表
セッション1 〔研究講義棟 102教室〕
セッション2 〔研究講義棟 103教室〕
セッション3 〔研究講義棟 107教室〕
セッション4 〔研究講義棟 108教室〕
12:15-13:15委員会
13:30-13:45第8回徳川賞授賞式 〔研究講義棟1F 101教室(マルチメディアホール)〕
司会:岡 隆(日本大学文理学部)
13:45-14:15徳川宗賢賞受賞講演
14:20-16:15口頭発表
セッション5 〔研究講義棟 102教室〕
セッション6 〔研究講義棟 103教室〕
セッション7 〔研究講義棟 107教室〕
セッション8 〔研究講義棟 108教室〕

口頭発表

3月29日(日) 10:00-16:15

<セッション1>10:00-11:55/研究講義棟 102教室
司会:高木 千恵(関西大学)

10:00-10:25「い抜き」に関わる言語内的制約条件
新井 文人(神戸松蔭女子学院大学)
10:30-10:55新敬語「(っ)す」の機能と使用法の変化 -丁寧さを表す助動詞から敬意と親しさを表す接尾辞へ-
倉持 益子(明海大学)
11:00-11:25電子コミュニケーションにおける情報要求の諸相 -クチコミサイト アットコスメを対象に-
田中 弥生(国立国語研究所)
11:30-11:55日本語の終助詞に見られる男女差 -若者の自然会話を中心に-
陳 一吟(九州大学)

<セッション2>10:00-11:55/研究講義棟 103教室
司会:金 美善(国立民族学博物館)

10:00-10:25フランス領ポリネシアとニューカレドニアにおける多言語状況と言語政策の比較研究
長谷川 秀樹(横浜国立大学)
10:30-10:55バイリンガルの言語意識とアイデンティティ -日英バイリンガルの事例研究-
小泉 聡子(桜美林大学)
11:00-11:25継承語教育・学習を促進する要因
竹口 智之(又松大学校)
11:30-11:55台湾大学生の言語意識
陳 麗君(台湾 成功大学)

<セッション3>10:00-11:55/研究講義棟 107教室
司会:筒井 佐代(大阪大学)

10:00-10:25協働型ディスカッションにおけるファシリテーターの役割 -言語の対人関係機能面からの考察-
村田 和代(龍谷大学)
10:30-10:55初対面会話における質問表現の運用 -会話維持場面での日本語母語話者の談話展開ストラテジー-
吉田 睦(筑波大学)
11:00-11:25会話におけるトピックの推移と疑問表現 -日米女子大学生の会話をデータとして-
植野 貴志子(日本女子大学)
11:30-11:55大学生初対面会話における話題導入の仕方 -中国人日本語学習者同士の会話を通して-
李 宇霞(東京外国語大学)

<セッション4>10:00-11:55/研究講義棟 108教室
司会:野呂 幾久子(東京慈恵会医科大学)

10:00-10:25コメディーか現実か:ローカル性と政治的公正さをめぐるディスコース
古川 敏明(ハワイ大学マノア校)
10:30-10:55評議方法が模擬裁判官と模擬裁判員のコミュニケーションに与える影響
荒川 歩(名古屋大学)
11:00-11:25高齢者とヘルパーの関係性と会話の特徴
小野田 貴夫(常葉学園短期大学)
11:30-11:55施設介護におけるコミュニケーション:ことばとテンポと力関係
Peter Backhaus(ドイツ-日本研究所)

<セッション5>14:20-16:15/研究講義棟 102教室
司会:須藤 潤(立命館アジア太平洋大学)

14:20-14:45日本語学習者の成功とつまずきの要因調査 -多文化環境における日本語学習調査に基づく質的研究-
本田 明子(立命館アジア太平洋大学) 深山 道助(立命館アジア太平洋大学) 住田 環(立命館アジア太平洋大学) 平野 マリ子(立命館アジア太平洋大学) 菅 智穂(立命館アジア太平洋大学)
14:50-15:15日本語初級学習者と授業参加者によって生成される「場」 -企業インタビュープロジェクトにおける学習者の学びのプロセス- 
江原 美恵子(早稲田総研インターナショナル)
15:20-15:45日本語作文における意見の述べ方 -中国・韓国・日本語母語話者の文末のモダリティの比較-
伊集院 郁子(東京外国語大学) 高橋 圭子(東洋大学)
15:50-16:15「不信」が裏切られる -「シュレディンガーの猫」を援用した、広告上の体験談分析から-
大谷 鉄平(早稲田渋谷シンガポール校)

<セッション6>14:20-16:15/研究講義棟 103教室
司会:鈴木 佳奈(ATR音声言語コミュニケーション研究所)

14:20-14:45日本手話会話における分裂 -話者交替と参与枠組みの観点から-
坊農 真弓(日本学術振興会/京都大学)
14:50-15:15多人数会話における同期する発語と同期するジェスチャー
城 綾実(滋賀県立大学) 細馬 宏通(滋賀県立大学)
15:20-15:45ジェスチャーの時間構造と隣接ペア構造
細馬 宏通(滋賀県立大学)
15:50-16:15いつ拍子的な身ぶりを雑談で用いるのか?
ポリー・ザトラウスキー(ミネソタ大学)

<セッション7>14:20-16:15/研究講義棟 107教室
司会:松丸 真大(滋賀大学)

14:20-14:45中部ジャワの若者に見られる敬語の使用特徴
スリ・ブテイ・レスタリ(東京外国語大学)
14:50-15:15メンタルスペースと概念融合:NISSAN GT2012にみられる共創のスペース
濱崎 佳子(大阪観光大学)
15:20-15:45文法知識の多層性 -アイルランド英語話者の文の容認判断に関する社会言語学的考察
嶋田 珠巳(日本学術振興会)
15:50-16:15会話における現代朝鮮語の意志表現 -‘-nta’を中心として-
平 香織(神田外語大学)

<セッション8>14:20-16:15/研究講義棟 108教室
司会:西尾 純二(大阪府立大学)

14:20-14:45「詫び」と「理由説明」から見た断り行動 -日中対照-
王 源(北京日本学研究センター)
14:50-15:15日韓両言語の友人同士の会話におけるポライトネス・ストラテジー -話題導入の場面に注目して-
林 河運(新潟大学)
15:20-15:45韓国語の非丁寧体のスピーチレベルシフトに関する一考察 -年齢差・男女差、文の種類を中心に-
金 アラン(東北大学)
15:50-16:15日本語の会話における「悪態」の対象に関する研究
関崎 博紀(筑波大学)

ポスター発表

3月28日(土) 13:30-16:00/研究講義棟1F ガレリア(ロビー)

発表1 13:30-14:45
司会:ロング、クリストファー(東北学院大学)
発表2 14:45-16:00
司会:高梨 克也(京都大学)

発表1

P-01教師のストラテジーとしての「間」と板書
高橋 貴子(秋田大学)
P-03親族間で用いられる他称詞の分析
小森 由里(日本女子大学)
P-05課題遂行対話におけるグラウンディング成立の記述方法の検討 -日本人英語学習者の場合
谷村 緑(京都外国語大学) 吉田 悦子(三重大学) 竹内 和広(大阪電機大学)
P-07中国語での再依頼のストラテジー -相手との社会的距離に注目して-
李 宜真(東北大学)
P-09否定文が受け手の態度に与える影響 -認知資源の観点から-
廣本 浩大(日本大学) 岡 隆(日本大学)
P-11プライバシーを意識する内容の分類(1) -KJ法による発言内容の分類-
佐藤 広英(筑波大学) 太幡 直也(日本学術振興会/筑波大学)
P-131人の受け手に向けた質問後の展開における役割の調整 -接触場面と母語場面における三者自由会話の分析-
大場 美和子(広島女学院大学)
P-15日本語母語話者のピア活動における意見を言うことについての意識調査
木原 郁子(早稲田大学)
P-17日台の初対面会話の話題転換部におけるメタ発話交換 -ポライトネスの観点から-
蔡 諒福(大阪大学)
P-193人会話における「話し手寄り」の聞き手の反応
岩田 夏穂(東京国際大学) 初鹿野 阿れ(東京外国語大学)
P-21会話の雰囲気を良好に保つための行動 -女子大学生の初対面会話の場合-
大津 友美(東京外国語大学)
P-23「自分の学習に責任を持つ」日本語学習者とは? -多文化環境における日本語学習調査に基づいた量的分析-
須藤 潤(立命館アジア太平洋大学) 板橋 民子(立命館アジア太平洋大学) 清水 昭子(立命館アジア太平洋大学)
P-25文学テクストにおける言語の創造性 -コーパスによる共感覚的比喩の分析を中心として-
伊澤 宜仁(慶應義塾大学)
P-27謝罪広告とRecall Noticeの日豪対照分析 -謝罪受容ストラテジーに関する表現を中心に-
新藤 照夫(福岡医療福祉大学)
P-29業界/職種研究会で会社側からあらわれる「ぼかす表現」 -大学から会社への過程で「ぼかす表現」は排除されているのか?-
市川 千明(京都産業大学)
P-31非母語話者との接触場面において母語話者の自己発話の修正に接触経験が及ぼす影響
栁田 直美(筑波大学)
P33小学生の談話にみられる日本語配慮表現 -異なる場面における共話の現れ方-
梁 善京(大阪府立大学)

発表2

P-02「恋人とかいる?」の『とか』が示唆するものは何か -若者の使用例からみえる「とか」の新しい用法-
福原 裕一(東北大学)
P-04自作映像教材を使った方言学習
田 敦子(久留米大学)
P-06台湾の選挙活動における言語使用とその要因 -2008年総統選挙における演説に対する分析より-
楊 景福(台湾 東海大学)
P-08「依頼・承諾」コミュニケーションにおける被依頼者の言語行動 -日中語の対照という視点から-
趙 宏杰(東北大学) 上原 聡(東北大学)
P-10談話における「かすらせ声」の特徴と機能
持田 祐美子(秋田大学)
P-12様態表現が適切に翻訳されないときに現れる文法的及び語彙的特徴:日本語,英語,ドイツ語,ハンガリー語とフィンランド語のパラレルテクスト研究
野瀬 昌彦(麗澤大学) 朽方 修一(テュービンゲン大学)
P-14中日電話会話におけるあいづちの使用 -あいづちの出現位置の観点から
呂 萍(東北大学) 上原 聡(東北大学)
P-16プライバシーを意識する内容の分類(2) -発言内容の量的分析-
太幡 直也(日本学術振興会/筑波大学) 佐藤 広英(筑波大学)
P-18日本人とインドネシア人の「断り」発話の対照研究 -意味公式の出現パターンに着目して-
吉田 好美(お茶の水女子大学)
P-20相互行為の参与者間のcommunication-breakdown -そのメカニズムについての一考察-
中原 京子(大阪大学)
P-22日本語討論スタイルと「のだ表現」選択の関係 -日英討論スタイル比較の観点から-
西住 奏子(千葉大学)
P-24会話が途切れるとき―3人会話における沈黙の分析
榎本 美香(東京工科大学) 伝 康晴(千葉大学)
P-26「・・・!」と思うこと
田中 剛太(明治学院大学)
P-28集住地域に定住する日本語非母語話者(日系ブラジル人)の言語生活に関する縦断的研究 -OPI(Oral Proficiency Interview)テストを活用した会話データを事例として-
野山 広(国立国語研究所) 嶋田 和子(イーストウエスト日本語学校) 山辺 真理子(立教大学) 山口(岡部) 真理子(都留文科大学) 籏野 智紀(慶応義塾大学)
P-30外国人学習者向けの日本語試験の読解は何を測っているのか
西隈 俊哉(南山大学/愛知文教大学)
P-32日本語における人名とアイデンティティとの関係性:インターネットにおける質問紙調査の結果から
油井 恵(駿河台大学)