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講習会 事業委員会

社会言語科学会2019年度第2回講習会
「研究成果を国際的に発信するためのTips:文法研究・敬語研究・会話分析」



概要:

社会言語科学、特に日本語を対象とした言語研究の成果を国際的に発信する際には、例えば日本語特有の文法構造や言語形式、談話標識などをいかにして英語で伝えるかが問題となります。本講習会では、文法研究・敬語研究・会話分析の3コースを設け、コースごとにそれぞれの研究領域における成果を英語で発信するためのTipsを集中的かつ実践的に学んでいただきます。各領域で研究成果を国際的に発信されてきた先生方を講師としてお招きし、論文を読んだり研究発表を聞いたりするだけでは学ぶことの難しいコツやヒントを教えていただきます。

スケジュール:

12:30−受付
13:00−13:05全体:趣旨説明
13:05−13:10各コースの部屋へ移動
13:10−14:40各コース:講義
14:40−15:00休憩
15:00−16:30各コース:実習
16:30−16:50休憩
16:50−17:30全体:総評

各コースの内容:

【コース1:文法研究】

本コースでは、日本語の具体的な文法事例を取り上げ、分かり易く英語で伝えるための工夫を考えます。例えば、国際的に著名な出版社からの刊行論文などを参照し、具体的なグロス付けを比較検討することも選択肢の一つです。英語での発信を前提とする場合には、対照言語学的な予備知識が必要となりますし、文法現象によっては通言語的な知見や通時的な視点も有益です。文法研究は総合格闘技と言えるかもしれません。本コースでは、講師が持参するデータベースを用いる作業も予定しています。時間が許すならば、国際学会に採択済の英文要旨から、例文提示、構成、表現も学びたいと思います。

【コース2:敬語研究】

本コースでは、(日本語の)敬語に関する研究を、この先、英語で発信していく際にポイントとなりそうな点を取り上げます。1)日本語や(日本語の)敬語に興味のない人にも関心を持ってもらえるような問い設定のしかた、2)敬語使用が示す多層なコンテクストや敬語周辺の事柄を解きほぐしつつ、面白みを失わない説明のしかた、3)語用論や社会言語学の英語文献では「敬語」といえば圧倒的に「ポライトネス理論」との関わりで論じられてきたが、他にも関連が強いと思われる社会言語学/言語人類学の諸概念や他言語の敬語研究の確認及び援用の可能性、を見ていきます。

【コース3:会話分析】

本コースでは、日本語の自然会話をデータとした会話分析研究を国際学会における発表や英語論文として国際的に発信するために必要なスキルを紹介します。具体的には、1)着目する日本語会話現象を、非日本語話者に分かってもらえるように提示する方法、2)日本語会話データをグロスづけ、英訳する際のコツ、3)「他言語との比較」という視点の取扱い注意点、の3点を軸に進めます。なお、本コースは、Gail Jeffersonが開発した方法に準拠して転記した自然会話をデータとして取り扱うことを想定しています。これと大幅に異なる方法で転記したデータには応用が難しい場合もありえます。

講師(敬称略):

文法研究:柴﨑礼士郎(明治大学)
敬語研究:武黒麻紀子(早稲田大学)
会話分析:早野薫(日本女子大学)

※各コース、実習補助として事業委員1〜2名がつきます。


募集人員:

各コース12名、計36名

参加費:

会員(一般): 2,000円
会員(学生): 1,000円
非会員(一般): 3,000円
非会員(学生): 2,000円

申し込み方法:

参加を希望される方は、2020年3月1日(日)までに以下のページからお申し込みください。
https://forms.gle/MALkjBdVBnfvaVdR6

  • ※お申し込みいただいた後、社会言語科学会事業委員会(jass.seminar@gmail.com)よりメールにて参加承認のご連絡をいたします。定員に達した場合はご参加をお断りすることがありますので、予めご了承ください。
  • ※参加承認メールにて、参加費の支払方法(銀行振込)をお知らせいたします。メールに記載された期日までにお支払いをお願いいたします。
  • ※講義と実習に参加することを条件とします。プログラムの一部のみの受講はできません。
  • ※各コースが定員に達した場合は、社会言語科学会のホームページおよびメーリングリスト等でお知らせいたします。
  • ※申し込みの際に「領収書」をご希望いただいた方には、講習会当日にお渡しいたします。
  • ※ご不明な点がありましたら、社会言語科学会事業委員会(jass.seminar@gmail.com)宛にお問い合わせください。

講習会に持参して頂くもの:

  1. ノートパソコン
  2. 気になるデータなど、実習で取り上げてほしいデータがあれば、事前にお送りください。時間が許す範囲で取り上げます。

なお、【コース3:会話分析】の参加者は、関心がある現象を含む会話データの断片を、トランスクリプト10行分程度にしぼり、以下のリンク(千葉大学西阪仰先生のウェブサイトです)で紹介されている方法に沿って転記したものを事前にご提出ください。
http://www.augnishizaka.com/transsym.htm

データの提出方法は、参加承認後に連絡いたします。